これからホームページ制作を検討している方にとって、自作すべきか制作会社へ依頼すべきかは、費用や手間の面で大きな悩みどころです。この記事では、Wixなどの作成ツールやWordPressを使った自作の方法から、プロに外注する場合の料金相場まで徹底比較します。それぞれのメリット・デメリット、具体的な制作の流れ、失敗しない業者の選び方も網羅的に解説。予算や目的に応じた最適な手段が明確になり、集客やブランディングに効果的なWebサイトを構築するための正解が必ず見つかります。
ホームページ制作の3つの選択肢と選び方
ホームページを開設する方法は、大きく分けて「作成ツールを利用する」「WordPressで自作する」「プロに依頼する」の3つのパターンがあります。予算や目的、確保できる時間によって最適な手段は異なるため、まずはそれぞれの特徴を理解することが重要です。
ここでは、各手法のメリット・デメリットと、どのような人に向いているのかを詳しく解説します。ご自身の状況に最も適した方法を選びましょう。
ホームページ作成ツールで手軽に作る
専門的な知識がなくても、直感的な操作でホームページを作成できるのが「ホームページ作成ツール(Webサイトビルダー)」です。代表的なサービスにはWix(ウィックス)、STUDIO(スタジオ)、Jimdo(ジンドゥー)、ペライチなどがあります。あらかじめ用意されたデザインテンプレートを選び、写真や文章を入れ替えるだけで完成するため、まるでパワーポイントを操作するような感覚でWebサイトを持つことができます。
メリット・デメリットと向いている人
作成ツールの最大の魅力は、初期費用を抑えて短期間で公開できる手軽さにあります。サーバーやドメインの契約もサービス内で完結する場合が多く、技術的なハードルが非常に低いのが特徴です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
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この方法は、「とにかく低コストで早くホームページが欲しい」という個人事業主や、名刺代わりのシンプルなサイトを作りたい方に向いています。一方で、将来的に機能を拡張したり、大規模なサイトへ成長させたりしたい場合には不向きと言えます。
WordPressで自由度の高いサイトを自作する
WordPress(ワードプレス)は、世界中のWebサイトの4割以上で利用されているCMS(コンテンツ管理システム)です。自分でレンタルサーバーとドメインを契約し、WordPressというソフトウェアをインストールしてサイトを構築します。ブログ機能が標準で備わっており、デザインテーマやプラグイン(拡張機能)を組み合わせることで、本格的なWebサイトを自作できます。
メリット・デメリットと向いている人
WordPressの強みは、圧倒的なカスタマイズ性と資産としての価値です。SEO(検索エンジン最適化)に有利な構造を持ち、記事を積み重ねて集客を行うオウンドメディアの運用にも最適です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
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WordPressは、「Web集客に力を入れたい」「ブログ記事を更新して情報を発信したい」と考えている方に最適です。ある程度の学習意欲は必要ですが、使いこなせればコストパフォーマンスの高い強力なビジネスツールになります。
制作会社・フリーランスにプロの制作を依頼する
Web制作のプロフェッショナルである制作会社やフリーランスに、企画からデザイン、構築、公開後の運用までを依頼する方法です。単にきれいなサイトを作るだけでなく、ビジネスの成果(お問い合わせ増加や採用応募など)を達成するための戦略的な設計を行ってくれます。
メリット・デメリットと向いている人
プロに依頼する最大のメリットは、クオリティの高さと、制作にかかる手間を大幅に削減できる点です。自社のリソースを本業に集中させながら、成果の出るWebサイトを手に入れることができます。
| メリット | デメリット |
|---|---|
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この選択肢は、「予算をかけてでも確実に成果を出したい企業」や「社内にWeb担当者がおらず、専門家に任せたい方」に向いています。特に、企業の顔となるコーポレートサイトや、売上に直結するECサイト・採用サイトなどは、信頼性の観点からもプロへの依頼が推奨されます。

「作成」と「制作」の違いを理解して選ぶ
ここまで3つの選択肢を紹介しましたが、業界では「作成」と「制作」という言葉を使い分けることがあります。この違いを理解しておくと、依頼時のミスマッチを防ぎ、自社が求めるレベル感を明確にすることができます。
言葉の定義と業界での使い分け
一般的に「作成」とは、既存のテンプレートやツールを使って、あるものを形にする作業を指します。前述のホームページ作成ツールを使った手法は、まさに「ホームページ作成」に該当します。
対して「制作」とは、ゼロベースでの企画・設計から始まり、目的を達成するために独自のものを創り上げる工程を指します。制作会社が行う、市場調査やターゲット設定、オーダーメイドのデザイン開発などは「ホームページ制作」と呼ばれます。
「とりあえず名刺代わりにWebサイトがあればいい」場合は「作成」で十分ですが、「Webサイトで競合と差別化し、売上を上げたい」場合は「制作」の視点が必要です。
比較一覧表で見る違い
「作成」と「制作」の違いを整理すると以下のようになります。ご自身が求めているのはどちらなのか、検討の材料にしてください。
| 比較項目 | 作成(ツール利用・DIY) | 制作(プロへの依頼) |
|---|---|---|
| 目的 | まずは形にすること、情報の掲載 | ビジネス課題の解決、成果の創出 |
| 作業範囲 | テンプレートへの入力・配置が中心 | 戦略立案、設計、デザイン、開発、運用 |
| デザイン | 既存テンプレートの活用 | 完全オーダーメイド |
| 費用感 | 無料 〜 数万円(安価) | 数十万円 〜 数百万円(投資) |
| 推奨ケース | 個人、小規模店舗、テストマーケティング | 中小・大手企業、ブランディング重視 |
BPXでホームページのご依頼を受ける際は、単なる「作成」ではなく、お客様の事業成長に貢献する「制作」としてご提案をしております。テンプレートを使用した作成では他社との差別化が難しく、期待する成果を得るためには戦略的な「制作」のアプローチが不可欠だと考えているからです。
ホームページ制作の費用相場を徹底比較
ホームページ制作にかかる費用は、「誰が作るか(自作か外注か)」と「どのような規模・機能で作るか」によって、0円から数百万円以上までと非常に大きな幅があります。予算計画を立てるためには、まずそれぞれの方法における適正な相場を知ることが重要です。
ここでは、「自作する場合」と「外注する場合」の2つの軸で、2025年現在の最新の費用相場と内訳を詳しく解説します。
自作する場合のコスト(ツール・WordPress)
自社または個人でホームページを作成する場合、人件費(外注費)はかかりませんが、システム利用料やサーバー代などの実費が発生します。主に「ホームページ作成ツール(SaaS)」を使う場合と、「WordPress」を使う場合で費用感が異なります。
ツールの料金プラン例
Wix(ウィックス)やSTUDIO(スタジオ)、ペライチといったホームページ作成ツールは、初期費用がかからず、月額利用料のみで運用できるのが特徴です。多くのツールに「無料プラン」がありますが、独自ドメインが使えない、広告が表示されるなどの制限があるため、ビジネス利用であれば月額1,000円〜5,000円程度の有料プラン契約が必須と考えましょう。
| ツール名 | 無料プランの特徴 | 有料プランの月額相場 | ビジネスでの推奨度 |
|---|---|---|---|
| Wix / STUDIOなど | 広告表示あり 独自ドメイン不可 | 約1,500円 〜 5,000円 | ★★★★☆ (有料プランなら推奨) |
| ペライチ | 公開ページ数制限あり 決済機能なし | 約1,500円 〜 4,000円 | ★★★☆☆ (LP作成に最適) |
| Jimdo | 広告表示あり サポート制限あり | 約1,000円 〜 3,000円 | ★★★☆☆ (簡易サイト向け) |
これらのツールはサーバー契約が不要なため、管理の手間とコストを一本化できるメリットがあります。詳細なプラン内容は各サービスの公式サイトをご確認ください。
参考:STUDIO 料金プラン
WordPressの初期費用と維持費
WordPress(ワードプレス)自体は無料のソフトウェアですが、それを動かすための「レンタルサーバー」と「独自ドメイン」の契約が必要です。また、デザイン性を高めるための「有料テーマ」を購入する場合、初期費用が追加で発生します。
| 費用の項目 | 相場(目安) | 支払いのタイミング |
|---|---|---|
| レンタルサーバー費用 | 月額 800円 〜 1,500円 | 継続(月払い/年払い) |
| 独自ドメイン費用 | 年額 1,000円 〜 3,000円 | 継続(年払い) |
| 有料テーマ購入費 | 10,000円 〜 30,000円 | 初期のみ(買い切りが多い) |
WordPressは、初期費用を数万円程度に抑えつつ、月々の維持費を1,000円程度で運用できるため、長期的なコストパフォーマンスに優れています。ただし、セキュリティ対策やバックアップなどの保守管理も自分で行う必要があります。
外注する場合のコスト(制作会社・フリーランス)
プロに依頼する場合、クオリティや安心感は高まりますが、費用は大きく跳ね上がります。依頼先が「フリーランス(個人)」か「制作会社(法人)」かによっても金額は倍以上の差が出ることがあります。
サイトタイプ別の相場表
作りたいホームページの種類によって作業工数が異なるため、相場も変動します。以下は、一般的な制作費用の目安です。
| サイトの種類 | フリーランスへの依頼 | 中小制作会社への依頼 | 大手制作会社への依頼 |
|---|---|---|---|
| ランディングページ (LP / 1ページ) | 5万円 〜 15万円 | 15万円 〜 40万円 | 50万円 〜 |
| 小規模コーポレート (5〜10ページ) | 15万円 〜 40万円 | 40万円 〜 100万円 | 150万円 〜 |
| 本格的コーポレート (10〜30ページ・CMS込) | 40万円 〜 80万円 | 100万円 〜 300万円 | 300万円 〜 |
| ECサイト・採用サイト (システム開発含む) | 50万円 〜 | 150万円 〜 500万円 | 500万円 〜 |
フリーランスは安価ですが、進行管理や品質に個人差がある点に注意が必要です。一方、制作会社はディレクター、デザイナー、エンジニアがチームで動くため、戦略的な提案や安定した品質、手厚いサポートが期待できます。
費用の内訳(初期費用・ランニングコスト)
見積もりを見る際は「総額」だけでなく「内訳」を確認しましょう。制作会社の見積もりは、主に以下の要素で構成されています。
【初期費用の内訳】
- ディレクション費(全体費用の10〜30%):進行管理、企画構成、要件定義など。
- デザイン費:トップページや下層ページのデザイン制作費。
- コーディング費:デザインをWebブラウザで見られるように構築する技術料。
- システム実装費:WordPressの導入や問い合わせフォームの設置など。
- コンテンツ制作費:原稿作成(ライティング)や写真撮影を依頼する場合の費用。
【公開後のランニングコスト】
外注した場合でも、公開後には維持費がかかります。
- 保守管理費(月額5,000円〜50,000円):サーバー・ドメインの管理代行、セキュリティ更新、軽微な修正対応など。
- コンサルティング費(月額数万円〜):アクセス解析レポートやSEO対策の継続的な支援。
制作会社によっては「初期費用0円」で月額費用が高額なリース契約のようなプランを提案する場合もありますが、長期的に見ると割高になるケースや、解約時にホームページが手元に残らないリスクがあるため、契約内容は慎重に確認してください。

失敗しないホームページ制作の流れ5ステップ
ホームページの制作は、やみくもに始めてもうまくいきません。成功への近道は、正しい手順を理解し、一つひとつのステップを着実に進めることです。ここでは、初心者の方でも迷わずホームページを完成させられるよう、企画から公開・運用までの流れを5つのステップに分けて具体的に解説します。
ステップ1:目的・ターゲット・ゴールの明確化
ホームページ制作において最も重要なのが、この最初のステップです。なぜホームページを作るのか、誰に何を伝えたいのかが曖昧なままでは、効果の出ない自己満足のサイトになってしまいます。デザインや機能の話をする前に、まずは事業の根幹に関わる部分をじっくりと考え、言語化しましょう。
具体的には、以下の3つの要素を明確に定義します。
| 要素 | 考えるべきこと | 具体例 |
|---|---|---|
| 目的(Why) | ホームページを持つことで達成したいこと、役割を定義します。 | 新規顧客の獲得、企業の認知度向上(ブランディング)、人材採用、既存顧客への情報提供、商品のオンライン販売など |
| ターゲット(Who) | ホームページを見てほしい具体的な人物像(ペルソナ)を設定します。 | 東京都内で飲食店開業を考えている30代男性、小学生の子供を持つ教育熱心な40代女性、DX化に課題を感じている中小企業の経営者など |
| ゴール(What) | ターゲットにどのような行動をとってほしいか、具体的な数値目標(KGI/KPI)を設定します。 | KGI:月間売上100万円 KPI:月間問い合わせ数20件、資料ダウンロード数50件、新規会員登録数100人など |
これらの目的、ターゲット、ゴールが明確になることで、後のステップで決めるべきサイト構成やコンテンツ、デザインの方向性が自ずと定まります。この企画・設計段階にしっかりと時間をかけることが、プロジェクト成功の鍵を握ります。
BPXにてサイトリニューアルのご提案をする際は「なぜホームページを作るのか」をもっとも重要視しております。目的ももちろんですが、定量的な目標を達成するためにはホームページの存在意義がもっとも重要だと考えています。
ステップ2:最適な作り方の選定
ステップ1で定めた目的やゴール、そして予算やご自身のスキルに合わせて、最適なホームページの「作り方」を選択します。作り方には大きく分けて3つの選択肢があります。
ホームページ作成ツールを利用する
専門知識がなくても、ドラッグ&ドロップなどの直感的な操作でサイトが作れるサービスです。Wix(ウィックス)やSTUDIO(スタジオ)、ペライチなどが有名です。コストを抑えてスピーディーに公開したい個人事業主や小規模なビジネスにおすすめです。
WordPress(ワードプレス)で自作する
世界で最も利用されているCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)です。豊富なデザインテーマやプラグイン(拡張機能)により、自由度の高いカスタマイズが可能で、ブログ運営などコンテンツを継続的に発信していきたい場合に最適です。ただし、サーバーやドメインの契約、基本的なHTML/CSSの知識が必要になる場合があります。
プロ(制作会社・フリーランス)に依頼する
企画からデザイン、開発、公開後のサポートまで一貫して専門家に任せる方法です。クオリティの高いデザインや集客効果を最大限に高めたい場合、あるいは制作に割く時間がない場合に最も確実な選択肢となります。費用は高くなりますが、戦略的なウェブサイトを構築できます。
それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、ご自身の状況に最も合った方法を選びましょう。
ステップ3:サイト構成とコンテンツの準備
作り方が決まったら、ホームページの骨格となるサイト構成(サイトマップ)と、その中身となるコンテンツ(文章や画像)の準備を進めます。ここでの準備が、実際の制作作業をスムーズに進めるための重要な土台となります。
サイト構成(サイトマップ)の作成
サイトマップとは、ホームページ全体のページ構成を一覧にした設計図のことです。ユーザーがサイト内で迷子にならないよう、情報を整理し、論理的な構造を考えます。一般的に、以下のようなページが必要になります。
- トップページ
- 会社概要・店舗情報
- 事業内容・サービス紹介
- 料金プラン
- 導入事例・お客様の声
- よくある質問
- お知らせ・ブログ
- お問い合わせフォーム
- プライバシーポリシー
これらのページを、ユーザーの利便性を第一に考えた階層構造に整理していきます。
コンテンツの準備
各ページに掲載する具体的な内容を用意します。コンテンツは、ホームページの価値を決定づける最も重要な要素です。
- テキスト(文章): 誰が読んでも分かりやすく、専門用語は避け、ターゲットに語りかけるような文章を心がけます。自社の強みやサービスの魅力が明確に伝わるように記述しましょう。SEOの観点から、関連するキーワードを自然に含めることも重要です。
- 画像・イラスト: 文章だけでは伝わりにくい情報を視覚的に補う役割があります。サービス内容がわかる写真、スタッフの顔写真、オフィスの風景など、オリジナルの写真を用意することで信頼性が高まります。高品質なフリー素材サイトの活用も有効です。
- 動画: 商品の使用方法やお客様インタビューなど、動画は短時間で多くの情報を伝えられる強力なコンテンツです。
これらのコンテンツを「誰が」「いつまでに」準備するのか、事前に役割分担とスケジュールを決めておくと、プロジェクトが円滑に進行します。
ステップ4:デザイン・実装・コーディング
サイトの骨格と中身が固まったら、いよいよビジュアルを整え、実際の形にしていくステップです。デザインは、企業のブランドイメージを伝え、ユーザーの使いやすさ(ユーザビリティ)を左右する重要な要素です。
デザインの方向性を決める
まずは、ホームページ全体のデザインコンセプトを固めます。ステップ1で設定したターゲットに好まれるテイストは何か、自社のロゴやコーポレートカラーと調和がとれているかを考えます。イメージを具体化するために、競合他社のサイトや、デザインの参考になるギャラリーサイトを見て「こんな雰囲気にしたい」というイメージを複数集めておくと、方向性がブレにくくなります。
ワイヤーフレームとデザインカンプの作成
次に、各ページのレイアウト設計図である「ワイヤーフレーム」を作成します。これは、どこにロゴを配置し、どこにメニューを置き、どこに写真や文章を入れるかといった骨組みを決める作業です。ワイヤーフレームが固まったら、それに色や画像などを加えて、完成イメージに近い「デザインカンプ」を作成します。プロに依頼する場合は、この段階でデザインの確認と修正のやり取りを行います。
コーディング・実装
デザインが確定したら、それをウェブ上で閲覧できるようにプログラミング(コーディング)していきます。ホームページ作成ツールやWordPressのテーマを利用する場合は、この工程の多くが自動化されています。プロに依頼する場合は、専門のエンジニアが担当します。この段階で、スマートフォンやタブレットでも表示が最適化される「レスポンシブデザイン」への対応も行います。
ステップ5:公開と運用・保守の開始
ホームページが完成したら、いよいよ世界に向けて公開です。しかし、公開はゴールではなく、新たなスタート地点です。公開後の運用こそが、ホームページの成果を最大化するために不可欠です。
公開前の最終チェック
公開ボタンを押す前に、必ず以下の項目を最終チェックしましょう。ミスがあると、企業の信頼を損なうことにもなりかねません。
- 誤字脱字はないか
- リンク切れ(クリックしてもページが表示されない)はないか
- 画像は正しく表示されているか
- お問い合わせフォームは正常に動作し、通知メールが届くか
- パソコン、スマートフォン、タブレットなど、異なる端末で表示崩れが起きていないか
ドメインとサーバーを準備して公開
ホームページを公開するには、インターネット上の「住所」にあたるドメインと、「土地」にあたるサーバーが必要です。これらを契約し、作成したホームページのデータをサーバーにアップロードすることで、世界中の誰もがあなたのサイトにアクセスできるようになります。
公開後の運用・保守
ホームページは「作って終わり」ではなく、「育てていく」ものです。公開後は、継続的な運用・保守を行い、より価値のあるサイトへと成長させていきましょう。
- アクセス解析: Googleアナリティクスなどのツールを導入し、訪問者数や人気のページ、ユーザーの流入経路などを分析し、改善に繋げます。
- コンテンツの更新: ブログ記事の投稿や導入事例の追加など、定期的に新しい情報を発信することで、ユーザーのリピート訪問を促し、SEO評価も高まります。
- 保守管理: WordPressやプラグインのバージョンアップ、セキュリティ対策、定期的なバックアップなど、サイトを安全に保つための保守作業も重要です。
このPDCAサイクル(計画→実行→評価→改善)を回し続けることで、ホームページは強力なビジネスツールへと成長していきます。

後悔しない制作会社の選び方4つのポイント
ホームページ制作は決して安い投資ではありません。だからこそ、パートナーとなる制作会社選びは非常に重要です。「費用が安いから」という理由だけで選んでしまうと、「イメージ通りのサイトにならなかった」「公開後のサポートがなく放置されてしまった」といった失敗につながりかねません。ここでは、数ある制作会社の中から自社に最適な1社を見極めるための4つのポイントを解説します。
制作実績と自社のイメージが合うか
制作会社のスキルやデザインの方向性を判断する上で、最も重要なのが制作実績(ポートフォリオ)です。公式サイトで公開されている過去の制作事例を必ず確認しましょう。その際、ただ眺めるだけでなく、以下の視点でチェックすることが大切です。
特に注目すべきは、自社と同じ業界や規模感での実績があるかという点です。同業種の実績が豊富であれば、業界特有の課題やトレンドを理解しており、スムーズな進行と効果的な提案が期待できます。
また、デザインのテイストも重要です。「シンプルで洗練されたデザインが得意な会社」や「親しみやすく温かいデザインが得意な会社」など、会社ごとに特色があります。自社が目指すブランドイメージと、その会社が得意とするデザインが合致しているかを見極めましょう。
見積もり内訳は詳細か
複数の制作会社から見積もりを取る「相見積もり」を行う際、総額だけを比較するのは危険です。重要なのは、「何に」「いくら」かかるのかが見積書で明確に示されているかです。「ホームページ制作一式」といった曖昧な表記ではなく、作業工程ごとに詳細な内訳が記載されているかを確認しましょう。
見積もりの詳細さを確認するためのチェックリストを以下にまとめました。
| 項目 | 内容とチェックポイント |
|---|---|
| 企画・ディレクション費 | 全体の進行管理や構成案の作成費用です。打ち合わせの回数や対面・オンラインの形式などが含まれているか確認します。 |
| デザイン費 | トップページと下層ページのデザイン費用です。PC版とスマホ版の両方が含まれているか、修正は何回まで無料かを確認します。 |
| コーディング費 | デザインをブラウザで表示できるように構築する費用です。レスポンシブ対応(スマホ対応)が含まれているかが重要です。 |
| 環境構築・システム費 | サーバー・ドメインの設定や、WordPressなどのCMS導入費用です。問い合わせフォームの実装費もここに含まれることが多いです。 |
内訳が詳細であればあるほど、作業範囲が明確になり、後から「この作業は追加費用です」と言われるトラブルを防ぐことができます。
制作の流れと納期は適切か
依頼から納品までのスケジュールが明確で、かつ現実的であるかも確認が必要です。一般的に、ホームページ制作には1ヶ月から3ヶ月程度の期間を要します。あまりにも短すぎる納期を提示してくる場合は、テンプレートを流用するだけの簡易的な制作である可能性や、品質チェックの時間が十分に取られていない可能性があります。
また、制作フローの中で「どのタイミングで」「誰が」「何をするのか」が明確になっているかも重要です。例えば、原稿や写真は自社で用意するのか、制作会社が用意するのかによって、こちらの負担やスケジュールは大きく変わります。契約前に工程表(ガントチャート)を提示してもらい、無理のないスケジュールで進行できるかを確認しましょう。
サポート体制と担当者の対応力
ホームページは「作って終わり」ではありません。公開後の運用こそが成果を出すための鍵となります。そのため、制作会社が公開後の保守・運用までサポートしてくれるかを確認することが不可欠です。
以下のポイントをヒアリング時に確認しておくと安心です。
- 保守管理の内容:サーバーやドメインの更新、セキュリティ対策、データのバックアップは行ってもらえるか。
- 更新サポート:お知らせの更新や画像の差し替えなど、軽微な修正に対応してくれるか。また、その費用感は適切か。
- 担当者のレスポンス:問い合わせに対する返信は早いか。専門用語を使わず分かりやすく説明してくれるか。
制作期間は数ヶ月に及び、公開後も長い付き合いになることが多いため、担当者との相性やコミュニケーションの円滑さは、プロジェクトの成功を左右する重要な要素です。信頼できるパートナーとして伴走してくれる会社を選びましょう。

ホームページ制作に関するQ&A
ホームページの作成や制作を検討する中で、多くの方が疑問に思う点があります。ここでは、費用や作り方以外で特によく寄せられる質問とその回答をまとめました。制作会社へ問い合わせる前の情報収集や、自作する際の参考にしてください。
制作にかかる期間の目安
ホームページ制作にかかる期間は、どのような方法で、どのくらいの規模のサイトを作るかによって大きく変動します。一概に言えませんが、一般的な目安は以下の通りです。
自分で作成する場合は、ご自身のスキルや作業にかけられる時間によって期間が変わります。特にWordPressはカスタマイズ性が高い分、学習時間も必要になるでしょう。
プロに依頼する場合は、ヒアリング、要件定義、デザイン制作、コーディング、テストといった工程を経て進められます。掲載する文章や写真などの素材がスムーズに提供できるか、デザイン修正のやり取りが円滑に進むかといった点も、全体のスケジュールに影響を与える重要な要素です。
ドメインとサーバーの役割
ドメインとサーバーは、ホームページをインターネット上に公開するために不可欠な要素です。これらはよく「家」に例えて説明されます。
- サーバー:ホームページのデータを保管する「土地」
- ドメイン:その土地に建てた家にたどり着くための「住所」
サーバーとは
サーバーとは、ホームページを構成するテキスト、画像、動画などのデータを保管しておくコンピューターのことです。ユーザーがホームページにアクセスすると、このサーバーからデータが送られてブラウザに表示されます。自社でサーバーを管理するのは専門知識が必要なため、多くの場合はレンタルサーバー会社と契約して、サーバーの一部を借りるのが一般的です。
ドメインとは
ドメインとは、「https://www.example.com」の「example.com」部分にあたる、インターネット上の住所です。ユーザーがブラウザのアドレスバーにこのドメインを入力することで、目的のホームページにアクセスできます。企業の信頼性やブランディングの観点から、自社独自の文字列を使った「独自ドメイン」を取得することが強く推奨されます。
公開後の運用・更新について
ホームページは、公開してからが本当のスタートです。価値ある情報を提供し続け、ビジネスの成果につなげるためには、継続的な更新と運用が欠かせません。主な運用作業には以下のようなものがあります。
- コンテンツの更新:新しいお知らせやブログ記事の追加、サービス内容の変更、制作実績の掲載など。
- システム・ソフトウェアの保守:WordPressを利用している場合、本体やプラグイン、テーマの定期的なアップデート。セキュリティホールを放置すると、サイト改ざんなどのリスクが高まります。
- バックアップ:万が一のサーバー障害やデータ破損に備え、定期的にサイト全体のバックアップを取得します。
- アクセス解析:Googleアナリティクスなどのツールを使い、訪問者数や人気のページ、ユーザーの行動を分析し、サイト改善のヒントを探ります。
これらの運用は、自社内で行うか、制作会社などに外注するかの選択肢があります。簡単なブログ更新は自社で行い、専門知識が必要なシステムの保守やセキュリティ対策はプロに任せる「保守契約」を結ぶのが一般的です。費用はかかりますが、専門家に任せることでトラブルを未然に防ぎ、安心して事業に集中できるという大きなメリットがあります。
スマホ対応(レスポンシブ)の必要性
結論から言うと、現代のホームページ制作においてスマホ対応(レスポンシブデザイン)は「必須」です。その理由は大きく3つあります。
スマートフォン利用者の増加
今や、インターネット利用者の多くがパソコンではなくスマートフォンからホームページを閲覧しています。スマホで見たときに見づらい、操作しにくいサイトは、ユーザーがすぐに離脱してしまう原因となり、大きな機会損失につながります。
ユーザー体験(UX)の向上
スマホの小さな画面でパソコン用のサイトを表示すると、文字が小さすぎて読めなかったり、ボタンが押しにくかったりします。スマホの画面サイズに合わせて最適化されたデザインは、ユーザーにとっての利便性を高め、満足度向上に直結します。
SEO(検索エンジン最適化)への影響
検索エンジンのGoogleは、「モバイルファーストインデックス」を導入しています。これは、ホームページの評価をパソコン用サイトではなく、スマートフォン用サイトを基準に行うという考え方です。つまり、スマホ対応が不十分なサイトは、Googleからの評価が下がり、検索結果で上位に表示されにくくなる可能性があります。
スマホ対応を実現する主流な方法が「レスポンシブデザイン」です。これは、閲覧しているデバイス(パソコン、タブレット、スマホ)の画面サイズに応じて、ページのレイアウトやデザインが自動的に最適化される技術です。1つのHTMLファイルで管理できるため、更新の手間が省けるというメリットもあります。
まとめ
ホームページ制作を成功させる鍵は、自社の目的と予算にマッチした最適な手法を選ぶことにあります。コストを重視して手軽に始めるなら作成ツールやWordPressでの自作が有効ですが、デザインの質や集客効果といった確実な成果を求める場合は、実績豊富な制作会社への依頼が推奨されます。
どちらを選ぶにせよWebサイトは公開後の運用と更新が命です。まずはターゲットとゴールを明確化し、本記事の費用相場や選び方を参考に比較検討を行った上で、自社のビジネス成長につながるWebサイト構築をスタートさせましょう。
このブログの監修者
都留 樹生
学生時代の友人である社長に拾われ創業時にFREEDiVEにジョイン。 成功報酬(アフィリエイト)領域の広告に対する知見と戦略設計で、200社以上の運用実績を持ち、BPXを売上0から7億円の企業に。 個人でも8年間PPC系のアフィリエイターとして活動している。