※2020年に書かれた記事です。
アフィリエイトにはたくさんの種類がありますが、この記事では「PPCアフィリエイト」について詳しく説明していきたいと思います。
PPCアフィリエイトに対して、
「そもそもPPCアフィリエイトって何?」
「PPCアフィリエイトって実際どうなの?」
「PPCアフィリエイトで稼ぐにはどうすればいい?」
といった疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか?
この記事では、まず、PPCアフィリエイトの概要や現状などを説明していきます。その後、PPCアフィリエイトについてしっかりと理解したうえで、PPCアフィリエイトの始め方や稼ぎ方について解説していきます。
PPCアフィリエイトとは?
結論から述べると、PPCアフィリエイトとは「PPC広告を用いたアフィリエイト」のことです。
以下で、詳しくみていきましょう。
アフィリエイトとは
- ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ):広告主とアフィリエイターを繋ぐ企業
- アフィリエイター:アフィリエイト広告を掲載するブログやウェブサイトの運営者
- 広告主:商品・サービスを拡販することを目的に、アフィリエイト広告の出稿をする企業
- ユーザー:サイトを訪れ、商品・サービスの購入を行う消費者
アフィリエイターが成果を獲得するまでの流れとしては、
- ホームページやブログに特定の商品・サービスの広告を掲載する
- ユーザーがその広告から商品・サービスの購入をすることで、広告主の利益が生まれる
- アフィリエイターに成果報酬が送られる
アフィリエイターは、自身のホームページやブログなどにユーザーを集める必要があります。なので、コンテンツを増やすことや、ユーザーを集める工夫をすることが大切になってきますね。
広告主には、広告の運用をすることが求められます。つまり、適材適所で「費用対効果を最適化する」ことが必要となってきます。掲載先やターゲットとなるユーザーをしっかりと見極め、PDCAを回していくことで最適化をしていくのです。
PPCとは
PPCとはPay Per Clickの略で、「クリック課金」を表します。ユーザーが広告をクリックするごとに広告費が発生する仕組みになります。
インプレッション課金型(表示ごとに広告費が発生)とは異なり、広告をクリックするユーザーは、表示された広告に対して興味を持ったユーザーに限られます。なので、無駄のない費用体系であると言えるでしょう。
3種類のPPC広告
PPC広告には3つの広告があります。
- リスティング広告(検索連動型広告)
- ディスプレイ広告
- SNS広告
リスティング広告(検索連動型広告)
リスティング広告(検索連動型広告)とは、ユーザーが自然検索を行ったキーワードに連動して表示される広告のことです。
例えば、ユーザーが「Apple」と検索したときに表示される画面のうち、「広告」と印のついているものがリスティング広告に該当します。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、ウェブサイトやアプリ上の広告枠に表示される広告のことです。
ホームページやブログを閲覧しているときに、サイトの右側に広告を見かけることは多いのではないでしょうか。
SNS広告
SNS広告とは、Facebook・Twitter・InstagramなどのSNSプラットフォームに配信をする広告のことをです。
最近では、FacebookのタイムラインやInstagramのストーリーなどで広告を見かける機会が多くなっていますよね。
【まとめ】PPCアフィリエイトとは
PPCアフィリエイトとは、アフィリエイターがPPC広告をホームページやブログ・SNSに出稿し、ユーザーが広告のクリックから商品・サービスの購入をすることで、広告主がアフィリエイターに報酬を支払うという仕組みです。
広告主がアフィリエイト広告運用で気をつけなければいけないこと
アフィリエイトでは、広告主とユーザーの間にアフィリエイターが存在しています。広告主はアフィリエイターに広告を任せるために、万が一アフィリエイターが問題を起こした場合でも、その責任は広告主に問われることが考えられます。
アフィリエイターの中には、自身の利益のために違法な表現などを用いた広告を制作する人が少なからずいるでしょう。もちろん、GoogleやYahoo!の審査によって、そのような広告が世に出ることは未然に防げるのですが、そもそものアフィリエイターの不正を防ぐことが、広告主に求められる責任であると言えるでしょう。
PPCアフィリエイトを取り巻く環境
現在のPPCアフィリエイトを取り巻く環境はどのようになっているのでしょうか。
これからPPCアフィリエイトを始めようとしている方は、必ず目を通しておきましょう。
Yahoo!のPPCアフィリエイト全面禁止
ヤフーは、2019年の6月3日をもって、ヤフーが提供する全てのサービスおよび提携サイトにおいて、「広告をクリックさせることを目的」としているサイトの広告掲載・出稿を禁止することを発表しました。
このいちばんの原因となったのは、「誇大広告」だと考えられます。誇大広告とは、商品・サービスの宣伝を行う際に、商品・サービスの利点を大袈裟に強調している広告のことです。
例えば、「このサプリを飲むだけで◯kg痩せる」のような表現ですね。
このような広告が増加したために、ヤフーはPPCアフィリエイトの全面禁止に踏み切ったのではないでしょうか。
これからPPCアフィリエイトをする方は、誇大表現や虚偽表現をしないように心がけていく必要があります。
GoogleのYMYLサイトへの基準の厳格化
YMYLとは、Your Money or Your Lifeの略で、Googleがまとめた検索評価基準の「検索品質評価ガイドライン」項目のひとつです。YMYLサイトとは、投資などの経済に関連するサイトや、健康などの人生に関連するサイトの総称です。
最近のGoogleは、このYMYLサイトへの基準を厳しくしており、YMYLに関する内容についての信頼性がないサイトは、評価が下げられるようになっています。
「ユーザーに正しい情報を与えているか?」「ユーザーが求めている情報を与えているか?」をしっかりと考えていきましょう。
PPCアフィリエイトのメリット・デメリット
ここではPPCアフィリエイトを始める前に、アフィリエイターにとってのメリットとデメリットについて確認しておきましょう。
PPCアフィリエイトの3つのメリット
PPCアフィリエイトのメリットは以下の3つです。
- SEO対策が不要
- 成果までにかかる時間が少ない
- 最終的には自動で利益を生み出せるようになる
SEO対策が不要
PPCアフィリエイトは、広告費を支払えば、特定数の顧客の元に広告を届けることが可能です。そのため、通常のアフィリエイトとは異なり、ウェブ上で集客をするために必要な上位表示をするための知識が不要です。
SEOの知識が十分にない方でも、シンプルな作業で始められるのが特徴と言えます。
成果までにかかる時間が少ない
PPCアフィリエイトでは、ホームページや自身のブログに集客をするために時間をあまり必要としません。自身で広告を制作して出稿すれば、あとは成果が出るのを待つだけです。場合によっては、ほんの数日で成果が出ることもあり、比較的早く結果が返ってくることもあります。
最終的には半自動的に利益が生み出せるようになる
PPCアフィリエイトでは、コンスタントに成果を創出できる広告を制作することができれば、多少のメンテナンスと広告費を支払い続けることで、半自動的に利益を生み出せるようになります。
PPCアフィリエイトの3つのデメリット
PPCアフィリエイトのデメリットは以下の3つです。
- 広告費がかかる
- 赤字になる可能性がある
- 広告の審査がある
それぞれ詳しくみていきましょう。
広告費がかかる
PPCアフィリエイトには広告費がかかります。どれくらいの広告費がかかるかはキーワードによって異なります。基本的には競争率の激しいキーワード(転職系や金融系など)ほど、広告費が高くなると考えて良いです。
赤字になる可能性がある
PPCアフィリエイトはクリック課金型の成果報酬型広告なので、出稿した広告がクリックされたが、成果にはつながらなかった場合、赤字になります。極端な話、ある広告でクリックはされたが、成果は1つも出ていないとなると、クリック数分の広告費用は全てマイナスとなってしまいます。
広告の審査がある
アフィリエイターがPPCアフィリエイトをするためには、広告を出稿する必要があります 。
出稿した広告は出稿先の基準に沿って審査をされます。その審査に通らなければ、そもそも広告を出すことができません。
審査に通るためには、誇大表現や虚偽表現をしないことが最低条件でしょう。
キーワードと広告文の関連性が十分か、コンテンツ内容は適切かをしっかりとチェックして広告の制作をしましょう。
PPCアフィリエイトの始め方
1.ASPへの登録
まず、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)への登録を済ませましょう。
ASPは、広告主とアフィリエイターをつなげる役割を果たしています。
ASPに登録をすることで、案件の確認ができ、それに応じて自分のPPC広告の内容を決定していくことになります。
ASPは複数存在しますが、基本的には登録・利用料金が無料ですので、気になったものはすべて気軽に登録をしていきましょう。
2.商品広告の決定
ASPに掲載されている案件から、商品広告の決定をしましょう。この商品広告によって利益はかなり変わってきますので、丁寧に選ぶ必要があります。
商品決定の際に気にするポイントとしては以下のような項目です。
- 認知度の高さ
- 実績や受賞歴がある
- 報酬単価
- 承認率の高さ
3.セールスサイトの制作
セールスサイトとは、PPC広告をクリックした先にあるページのことです。
PPCアフィリエイトでのユーザーの流れは、PPC広告の貼られているサイトに流入→PPC広告をクリック→セールスサイトへの流入→公式ページでの購入となっています。
広告が気になったユーザーがセールスサイトで離脱をすることがないように、また、スムーズに購入とつなげるために、良質なサイトを制作しておく必要がありますよね。
4.キーワードの選定
狙うキーワードについてはGoogleのキーワードプランナーなどで探すのが良いでしょう。
自分が紹介する商品と関連の高いキーワードの検索頻度や検索数の推移を調べることで、どのキーワードで広告を出稿すれば良いのかを決定していきましょう。
5.PPC広告プラットフォームへの登録と出稿
Google広告などの広告運用プラットフォームへの登録を済ませましょう。
登録が完了したら、広告の出稿へと移ります。出稿時には、広告予算やターゲット、上限クリック単価や広告費の支払い方法などを設定して、広告の掲載が始まります。
初めて広告の出稿をする方は、小額の設定金額から始めることをおすすめします。クリック数だけ増えて成果が出ないことも考えられるので、いきなり大きな赤字を被らないようにしましょうね。
PPCアフィリエイトで稼ぐには?出稿後にやるべきこと
PPCアフィリエイトで利益を出していくためには、出稿後にしっかりと分析を行うことが大切となります。
分析せずに利益を出すことは不可能だと考えてください。仮にひとつの広告がうまくいき、限定的な利益が生み出せても、それは偶然でしかないのです。
では、具体的に何についての分析をすれば良いのでしょうか。
PPCアフィリエイトでの広告出稿で重要なKPI(鍵となる指標)は、以下の3つに分類されます。
量についての指標
まず、量についての指標をみていきます。
- Imp(インプレッション):広告の表示回数
- click(クリック):広告がクリックされた回数
- CV(コンバージョン):商品・サービスの購入件数
これらは、それぞれ回数や件数を表す指標となっており、のちに説明する割合や費用対効果の指標を考えていく際に必要となる基本的な指標です。
割合についての指標
次に、割合に関する指標です。
- CTR(クリック率):click ÷ Imp、広告の表示回数に対してどれくらいの割合でクリックされたか
- CVR(コンバージョン率):CV ÷ click、広告のクリック回数に対してどれくらいの割合でコンバージョンにつながったか
例えば、CTRが良くてCVRが悪かった場合、広告文がユーザーの興味を惹いたためにクリックされているが、広告の中身の質が悪かったため離脱につながっていることが考えられますよね。
費用対効果についての割合
最後に、費用対効果に関する指標です。
- CPC(クリック単価):広告費 ÷ click、1クリックあたりどれくらいの費用が発生したか
- CPA(コンバージョン単価):広告費 ÷ CV、1コンバージョンあたりどれくらいの費用がかかったか
- ROI(利益率):売上 ÷ 広告費
この中で一番重要な指標は、ROI(利益率)になります。個人でPPCアフィリエイトを行っているうえでは、どうしても黒字にするにはどうすればいいのかを考えますからね。
しかし、利益率だけをみて他の指標を確認することを疎かにすると、いずれは赤字に転落してしまうでしょう。
PPCアフィリエイトで稼いでいくためにも、しっかりとこれらの指標を細かく分析をすることを心がけましょう。
まとめ
今回は、アフィリエイトの中でもPPCアフィリエイトに焦点を当てました。
- PPCアフィリエイトとは、アフィリエイターがPPC広告をホームページやブログ・SNSに出稿し、ユーザーが広告のクリックから商品・サービスの購入をすることで、広告主がアフィリエイターに報酬を支払うという仕組みのことである
- PPCアフィリエイトを取り巻く環境として、Yahoo!のPPCアフィリエイト全面禁止、Googleの審査厳格化が起きている
- 通常のアフィリエイトと異なり、SEO対策が不要であるが、赤字になるリスクを抱えている
- PPCアフィリエイトで利益を出していくためには、分析が必要不可欠である
この記事を読んだ方が、少しでもPPCアフィリエイトについての理解を深める力になれましたら幸いです。
このブログの監修者
都留 樹生
株式会社BPX 取締役COO 学生時代の友人である社長に拾われ創業時にFREEDiVEにジョイン。 成功報酬(アフィリエイト)領域の広告に対する知見と戦略設計で、200社以上の運用実績を持ち、BPXを売上0から7億円の企業に。 個人でも8年間PPC系のアフィリエイターとして活動している。